2011 08,09 20:47 |
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宮本輝の宗教っぽい話が全くでてこない、青春小説です。 まぶしくて、ひたむきで、純情な男子大学生徒と、女子大生はしたたかで美しい・・・。 テニスのリアルな試合は作者が4年間どれだけ、夢中になったかがよくわかり 特にテニスを知る人にはもっと楽しく読めるだろうなと思います。 ハッピーエンドで終わって欲しいと期待しましたが、余韻をたっぷり残して終わりました。 ただ、病をかかえ、いつもおびえていた安斎君は、悲しい私の予感どおりになり、残念です。 宮本さん自身があとがきに書いているように、彼らはいつまでも若いままで、 いつまでも私は彼らを愛している・・・。 青春を、昨日のことのように、ひきよせてくれた「青が散る」に感謝です。 PR |
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2011 08,08 07:37 |
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2010年7月の宮本輝の書きおろしの小説です。
上下にわかれていて、上を読んでから図書館から下が届くまで、どんなに待ち遠しかったか・・・。 3千枚の金貨がうまっている桜を探して、40代の3人の男が夢中になるのですが 埋めた本人の人生が濃密でこんな一生を考えた作者にまたしても、感服です。 複雑に生きた金貨の持ち主と、男のロマンのように、その場所探しに一致団結する 仲間、そして、金貨があるかどうかはともかく、女性を交えて4人でその 桜のある家を手にいれた彼らが羨ましいです。 そんな山静かな別荘があるだけで、人生がふくらみそうです。 「お金はコツコツ働いて自分で稼ぐもの」というような一節は、うなずきながら読みました。 |
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2011 07,21 08:19 |
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2000年に『患者よ、がんと闘うな』で、驚いてからもう、10年以上たちました。
一貫して、近藤誠は、抗がん剤の害を語り続けています。 賛否両論でしょうが、癌になる前に読んでおいてもいいと思いました。 |
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2011 07,19 20:18 |
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田辺聖子さんの短篇集です。
「ネズミの浄土」二人の子供のいる男性と結婚した丹子と、そのなさぬ仲の思春期の息子との会話は 実の親子以上の遠慮のなさがあります。 その手に負えない息子が、夜中に家出した「おばはん」を迎えに駅まできてくれるラストシーンはほのぼのと したあたたかさに包まれます。 田辺さんはさすがに貫禄で安心感をもって読み進めます。 重い課題も楽しくさらりとそして後味の良さに満ちています。バンザイ。 |
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2011 07,14 07:49 |
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永遠の0の百田尚樹の短編5話です。
奇跡のほのぼのストーリーですが、手元において、なんども読みたくなるような 暖かいお話です。 中でも、「猫」は、社長の愛猫を派遣社員がたまたま拾い、大事にしていた、そして 偶然、それがわかったというものですが、これから二人は夫婦になるでしょうし あったらいいなと思える話でした。 |
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2011 07,10 12:17 |
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宮本輝の対談の糖尿病の本だか、目からウロコでした。
米、麦、芋類をとらなければよいという説です。 体験に裏打ちされ、説得力があります。 糖尿の方で、炭水化物なしでもOKの方は必読だとおもいました。 私は、米大好き人間なので、これは厳しい・・・。 |
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