2021 09,20 21:34 |
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帚木蓬生さんで副題が心と身体を100歳まで活躍させるとあります。
60歳で白血病から生還し、医者と作家の二足の草鞋で、 夫婦仲良く健康に生きている背景もみえてきます。 お風呂で体は手に泡をつけてあらう、かゆいからと タオルでこするのがいけない、入浴後は3分以内に、ローションを体中につけて 乾燥から守るというのが一番印象的です。 ローションや化粧品は安いほどよい、高価なものは サプリでも特別なものがはいっていてそれが副作用やアレルギーになるとかいてあります。 お風呂は手であらう、出たらできるだけ早い時間に化粧水をつけるというのは どこかでききました。 また、石鹸はできるだけ安いものがよい、複雑な成分がはいっていないからというのも 高校生くらいの時に読んだことがあります。 そして動物を飼うと体も動かす、友だちも増える、精神的にも元気になるというのは うなづけます・・がなかなか実行は難しいです。 PR |
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2021 09,20 08:30 |
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川島徹さんです。
このシリーズはどれも知らない大変な世界がわかりますが 検針員さんもこんなに大変なのかと 驚きました。 我が家にも毎月検針票が入りますがないも思わなかったけれど 改めて頭が下がります。 川島さんは東京で850万の年収の仕事をしていて 独身だったのだけど、貯金はどうなっていたのだろうと 勝手に思いました。 でもスマートなんとかで、こういう仕事もなくなっていきそうです。 老活の愉しみを読んでいる間にはさんだのですが、こちらは 何もかもほっておいて一気によんでしまいました。 この本をかかれたとき、検針員を10年して60で首になり そのあと介護施設を転々として10年たった70歳、今どうしておられるのか、 介護の時の日記も読みたいです。楽しみにしています。 ほかの方でこのシリーズはあるのですが。 |
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2021 09,15 23:20 |
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生物学者の池田清彦さん著作です。
ここで下手な紹介をしたくない、多くの人にこのままよんでもらいたいという 目からうろこの数々でした。 まず自分の頭で一人ずつが考えることの大切さ。 津波の時に、沢山の小学生がなくなったのは間違った判断に全員がしたがったからで それに反して山に逃げた人はたすかっています。 学校で沢山の暗記や計算の仕方をべんきょうするが社会に出て 自分でかんがえないとだめなことばかり、その時どうするかどうできるか、 そして、命に係わる危険に関しても同じ。 またインパウンドたよりにしなくても、国民の懐が本当に余裕ができれば 国民が旅行して各地にいける、今は大金持ち以外が多すぎる。 大金持ちすぎると国民がわけがわからなくて責めることもしない。 大事なことが詰まっているので是非よんでほしいと切に思いました。 |
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2021 08,31 09:00 |
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初の山本文緒さんです。
いやぁすごくおもしろかった! 面白すぎて昨夜は一気に3時過ぎまでかかって全部よんじゃいました。 こんなことはちょっと久しぶり。 金と銀の11もまだ図書館にこないので、山本さんがもっと読みたいです。 出だしからいきなり、あ、これ、面白そうとおもったらいきなり 場面がかわって、最初のはどういうことだったのかとおもいながら 読み進めていきます。 でもちゃんと、かんいちおみやが一緒に慣れて幸せにくらせたようで後味もいいです。 おおきな一軒家を売ってしまうという両親の選択肢もとても納得のいくものでした。 ほかの作品も同じようにのめりこめるものでありますように。 |
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2021 08,29 09:09 |
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久しぶりの村上春樹さんです。
短編集ですがこの中のイエスタディは、ぜひ長編になってハッピーエンドとして 続きがよみたいとおもいました。 兄弟のようにそだっているようで、卓球の水谷選手と伊藤選手のようだとおもいました。 繊細で聡明な主人公が妹のように育った女性と最後はしあわせになってほしいです。 表題やそれ以外はなんだかあれっていうのもありました。 最初のドライブマイカーも私はおもしろかったですが。 |
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2021 08,18 13:54 |
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平松洋子さんのエッセイ集です。
下着の捨て時は、これちょっとゴムものびてきたけどどうかなぁ、と迷った時がすてどき。 昔いわれた、いつ交通事故にあってもはずかしくないように、と非常に常識的なことがかかれています。 印象に残ったのは塩の大切さ。汗だくのタイで、やっと入ったお店で水と塩をかってすぐになめたこと。アイスクリームにたまたまもっていた塩をかけるととてもおいしかったこと。 塩は高血圧の敵のようにいわれていますが命には大事だと再認識です。 |
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2021 08,14 15:30 |
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中野信子著作です。
東京大学をでて大阪芸大教授と別居結婚で幸せにしている。 MRIや脳波で、どこで考えているか考えていないかがわかるのかというのが 面白かったです。 コカ・コーラとペプシというとコークが好きという人がおおいが ラベルを見せずにのんでもらうとペプシに人気がある。 ラベルをみせてえらぶと、脳が指令をはっするというようなこともかいてあった。 |
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2021 08,13 21:32 |
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佐々涼子さん著作です。
東北地震の津波で石巻にある日本製紙工場が水につかり大きな被害を受けました。 巨大トイレットペーパーのようなパルプがながされその処理、多くの人の被害。 そのなかで野球部の復興・・・ でも最後に、著者が取材をおえ、工場から飛行場までおくった運転手さんとの 会話が何よりも衝撃でした。 津波の直前に工場長が、家族をつれて山に逃げろといってくれ 奥さんとおかあさん、それに近所の女性二人をのせて会社の車で山ににげました。 でも近所の二人はとりにかえるものがあるともどり、それっきりでした。 避難所でたべものがない時に自宅が使えても電気のつかえないひとが 電気ポットをもってきてカップラーメンをつくっていた。そのにおいが強烈で とてもラーメンが食べたかった事。 それから社宅をかしてもらえたが家族3人以外に息子家族4人、娘家族4人がすみ お風呂が無理で自衛隊のやっていた公共銭湯にいくのに、年とったおばあちゃんは雨で転んでも風邪をひいてもだめだからとじっとしているように留守番をしてもらった。かえると 一人でお風呂にはいろうと慣れない社宅で蛇口に目をぶつけて片目がもともとみえなかったが みえていたほうの目もみえなくなってしまっていたそうです。 そのあと、やっと仮設にあたったあと奥さんのすい臓がんが発見され、これではだめだと急いで家を建てることにしたが、奥さんはすでになくなり、おばあちゃんは施設にはいってしまった。 奥さんは最後までおばあちゃんとご主人の心配をしていたとのこと。 最後にこの運転手さんが著者に、又きてください、今度は明るい話がしたいといったそうです。 |
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2021 07,22 20:47 |
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柏耕一著作です。
もともと、本をかいたり出版業界のひとのようですが、ギャンブルから 生活費のために警備員をやりそのことがかかれています。 管理人、交通誘導員、添乗員と作者はちがいますが 表紙の絵がおなじひとでとても、興味をひく絵です。 どの工事現場にいっても誘導員の人がいてまたスーパーやお店にもおおく 毎日みかけますが、夏でもしっかり長そでで、あつそうだなぁというのが 第一印象でした。 遠くはなれた二人がやりとりをして車を一方通行でながしてくれているのは 毎度すごいな、これがうまくいかないと中央ではちあわせするのにとおもっていましたが 実際は言うことをきかないひとや、途中に脇道があったり、一緒に組む人が うまく息があわない、大変なこともあるとわかります。 責任は重いし、立ちっぱなしでこの季節は熱中症になりそうなのに 給料も安くて大変だとおもいました。働いている人を見る目が少しかわりました。 今まで以上にご苦労さんと思います。 |
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2021 07,19 22:52 |
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京大工学部をでて就職後に神戸医大医学部を卒業後、児童精神科医として働いていた
宮口幸治さん著作です。 少年院にはいったような子らに、図形を模写させると、びっくりするような 不器用なものができることが多いようです。 鏡絵のような、沢山かけていたり・・・。 そういう風にみえているのかと驚きました。 黒板の文字がうつせないというのをきいたことがありますが、 文字をとらえること、漢字をみることが、うまくできない子がクラスに4、5人いても おかしくないと書かれています。 問題行動を起こす成人、なぜ幼児虐待や殺人をおかすのか、窃盗をするのか、 本人の意思の問題というより、そういう障害がかくれているのかと 色々な事件のなぞがすこしみえたようにおもいました。 犯した罪がわからないから、又くりかえす、人の気持ちになることが できないから、共謀んことをしてしまう、手加減もできない。 知能指数ではかれないことをもっと、ちいさいうちに、まわりが きがついていかないとだめなんだということなのだとわかります。 どういう方法でという、コグトレ研究会もたちあげておられるようなので もっと普及することを願います。 |
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2021 07,15 22:06 |
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牧師ミツコさん著作。
置かれたところで咲きましょうだったかの、渡辺さんもクリスチャンだったが 同じようなにおいがする。 クリスチャンの人は気持ちがきれいなのだなとおもう。 娘四人に孫16人、みんな健康で仲良し、ご主人は なくなったが、1Kの6000円の住まいに、7万円の年金と シルバー人材に登録して家事や掃除を手伝ったお金で 教会に寄付もしながらつつましく生きている姿がそのまま かかれている。 ちょっときれいごと過ぎるようにおもえるが 身の丈に合った暮らしを楽しみながらしていて子供らとも、又子供同士も仲良しで やっぱり本当に、全部そろっているとおもう。 そしてこのタイトルはすばらしい。読んでみたくなるつけ方。 |
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2021 07,14 07:25 |
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西加奈子さん著作です。
さんまさんが映画にしたとかで、話題になっていますが どこからの知識で図書館に申し込んだのか・・・。 漁港のお肉屋さんではたらく、巨体の肉子ちゃんとよばれる 30後半の女性をその娘、小学生の視点でかかれています。 娘はとてもかわいくて、クラスの中でのいじめや 仲直りも題材に入っています。 本当の親子ではなくて、肉子ちゃんの友人が産んだおとうさんの わからない娘だったのですが、肉子ちゃんはとても大事にかわいがって 育てています。 こんなお人好しの人がいるのかという豪快な人です。 映画になるとどうなるのかというのも興味があります。 |
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2021 07,10 15:18 |
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南野苑生著作です。
表紙の伊波二郎さんのイラストがとてもよくて、ほかにもこの方の イラストのものを全部予約してしまいました。 マンションの管理人さんの仕事がこんなに大変とは 知らないことばかりでした。 でも、そこに住み込みでおられたりすると、これは管理人さんの仕事ではないかもとおもって お願いしたくなる気持ちがわかります。 タクシーを呼んでほしいといってみたり、ボールの入った庭にはいらせてほしいと たのんだり、深く考えずにお願いしてしまいそうです。 でも住人とだけではなく、マンションの管理会社との関係も大変な場合があると わかりました。 良い住人でうろうろその人にまとわりつく人がまずい人かとおもっていると、 住人が、あちこちでマルチのようなことをして被害者が来ていたと気が付かなかったことも あったようです。 |
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2021 07,01 10:09 |
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宮部みゆき、池波正太郎、高田郁、山本周五郎、平岩弓枝
どれも非常によみごたえがあります。 高田さんは漆喰くい、です。 命のきえかかっているおかあさんが 昔たべたお豆腐をおもいだし、最後にたべたいと いいます。 もうほかには何ものどをとおっていません。 娘はやっと一軒のこっている豆腐屋に偶然はいりますが これはお殿様のものでということでした。 かえろうとすると、だから今かんがえていると いってくれて、皮膚病ということでにがりをわけてくれて 豆ときれいな水はあるね、と念をおして、作り方をおしえてくれます。 お豆腐になるまえのふわふわのものができて あれだけ何もたべられなくてあとは死ぬだけだったお母さんが いきかえっていきます。 おかあさんは嬉しくてこっそり、近所の人にもたべさせていたことがわかり 娘はびっくりしてなげきますが、おしえてくれたお豆腐屋さんといっしょに 警察につかまっても、これは病院の食事で、にがりも薬だといいます。 お殿様もえらくて、わかった、じゃ、病院にだけ、それと毎朝つくりたてを お城にもと、ゆるしてくれます。 みんなの誠意がつうじて、お上も話がわかってほのぼのします。 糸車も、生みの親と、育ての親の間にたちながら、育ての親を大事におもった 娘の気持ちがよくつたわってきます。 |
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2021 07,01 10:03 |
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あさのあつこ、いしいしんじ、小池真理子、沢木幸太郎、重松清、高田郁、山内マリコさんです。
高田さんが何を書いているのかと期待してよむと、銀河道にのっていた ムシヤシナイでした。 最後の東京の誕生で、昔は木と紙の家だったので火事が多かったことが 書かれています。 何度も何度も何もかもなくなっても東京はよみがえってきたという風に。 それでもやはり、火事はおこりませんように。 |
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2021 06,24 18:37 |
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夏目漱石です。
現在、日経の新聞小説が、夏目漱石の事で、最初に執筆があったのが 吾輩は猫である、と、なついていた猫の視線でかかれたもので、大ヒットしたというので 読み始めましたが、よみきらないうちに、返してしまいました。 その次のぼっちゃんはもっと評判がいいというので、かりてきて、これはもう本当に けらけらと笑うような楽しいものでした。ただ、最後があっけなさすぎて その続編がほしいですし、清にももっといきていて ほしかったと思いますが、正岡子規に通じる、「ぞな、もし」という松山方言も ここちよかったです。 |
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2021 06,13 10:05 |
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高田郁さんが川富士立夏という名前で漫画原作をかいていたときの
原作の短編です。 成人になって亡くなった息子が旅行中に 何もないところがいいというはがきをよこした 陸別に夫婦でいってみるはなし。 すっかりかわっていたが落ちてきそうな星はそのまま。 出張中の息子が急にきて好物をつくって 翌日家族にお土産の桃をもたせて かえした。 なぜ大きな湯飲みがでているのか? と思っていたところに嫁から桃のお礼の電話で 薄くおもいだしたけれどほぼぬけおちている 記憶にあぜんとし、ひとり脳外来をたづね これからの恐怖におののくはなし。 寝られなくなってしまった。 本当にひとごとではない。 |
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2021 06,10 22:27 |
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高田郁さんです。
関寛斎の妻として、医者である夫をささえ、73歳と68歳で 北海道陸別の開墾にのりだして 一緒を終えるまでのあいを中心にしたものがたりです。 沢山の子供を産み育てながら、病で半数近くをなくし つらい思いをしていた夫婦。 二人をささえる周りの人々。 数年前せっかく陸別にいったのに、そのときは 何もしらず、通り過ぎてしまったことが悔やまれる。 陸別関という地名も、彼から来るのかと思うのに。 あの極寒の地の開墾の苦労、そしていきなり おしかけてきてアイヌの土地にはいってきた 本土の人たち、原住民たちにとっては迷惑でもあり、大変だっただろうと思う。 |
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2021 06,07 10:14 |
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高田郁さんの、女性漫画誌、オフィスユーに連載されたもので、
その当時の漫画のペンネーム、川藤立夏でだしていたものを まとめてあります。 漫画といっても、取材をかさね、なかなか実のある社会的な 内容だったようでそれも読めないかと気になります。 そのときどきのことをかいたエッセイは、 交通事故にあい相手が80過ぎた人だったこと、 軽傷だったことで重い罪にとわないといったが 翌日から熱がでて右手の握力がお箸がやっともてるくらいになり 長いリハビリが必要だったことなどがかかれています。 加害者はもう運転しないようにそのときに 訴えるべきだったとかかれています。 また、みおつくしの最初の本を、前の席の人がよんでいるのをみてまだ普及していないのに 声がでそうになったとありました。 声をだして、サインしてもらえたら、その人は喜んだのにと残念です。 まだ書きだしてそれほどたっていないのに、次々と題材の違うものを 綿密な取材や時間をかけて出版されていてびっくりします。 のこる、愛と銀河線は陸別が舞台になっていそうで興味深々です。 |
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2021 06,05 08:04 |
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出世花の続編です。
実の母の饅頭屋さんでしばらく一緒に過ごすことになった縁ですが 橋がこわれて多数の人がなくなったときの律儀なはたらきが めだってしまいお寺があぶないことになります。 そんなとき、お寺でずっと縁をささえつづける元武家の 正念に、もどってほしいという話があり、妹からは 縁と夫婦になればといわれ二人はおどろきます。 妹の赤ん坊をだいた二人は動揺し、私もそうなればと おもいましたが、そうはなりませんでした。 ただ、実の母が寄進した寺にうつることになりそうでおわります。 お饅頭屋の若夫婦も赤ん坊ができることで仲ももどりそうです。 とうとう高田さんもあと3冊を残すだけになりました。 けなげに生きる女性を主人公につぎつぎと楽しませてくれます。 |
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2021 06,03 12:53 |
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2021年8月に11が発売されるかとおもわれますが
今、世に出ている最後の本です。 浴衣のデザインの花火はもちろんですが 売り方もすばらしい。 500枚を銭湯の番台人にきてもらう。みんなが 銭湯にいってはじめて、どこで買えるのかがわかるという のは500枚をくばるという宣伝でひろまりました。 とっさのときに謙輔が結より、幸を助けたのは 年ははなれているが、恋心だろうとだんだんうかびあがってきます。 お梅も、まさか結婚するとはおもっていなかったのに 良い人とめぐりあいました。 幸たちがどうなっていくのか、そして浴衣はどうなっていくのか 次号が待たれます。 それまでに高田さんの残りの3冊を読みたいです。 |
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2021 06,03 12:49 |
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まさか、結が、賢輔の型紙をもちだして、音羽屋の年の離れただんなに嫁ぐとは思ってもいなかった展開でした。
幸や奉公人、そして何より謙輔の落胆があります。 腹黒い音羽屋がつぎには、絹ものを扱えないように寄り合いからはずす、 惣次はそれを幸に、偶然ではないと告げてくれます。 それでもみんなの努力で浴衣ができあがりそうで 目がはなせないです。 |
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2021 05,31 15:10 |
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8が届くまでに高田さんのほかのを3冊よんでいて
少し混乱している。 結婚を申し込まれてただ守ってもらうようなことならと即座にことわり、 一緒にいきてください、家族がほしいと、いったのはどの小説だったのか・・・。 こちら8は、幸の2回目の夫が登場して、 税金をそのまま払うことは足元をみられる、悪い奴に気をつけろといわれ 考えをめぐらす。 税金は3度に分けてはらえるようにたのみ、妹、結を嫁に欲しいといっていた 年の離れた男が幸のおもったとおり、腹黒かったこともわかる。 結は年下の賢輔と一緒になりたいが、どうなるのか。 元旦那がどうなっていくのか。 気になります。 |
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2021 05,23 22:57 |
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原田ひ香さん著作です。
2年前によんでいたのだが、ここに登場させていなかったので改めて気になって借りて読んでみる。 最初に、姉妹のお金の使い方についておばあちゃんが、3000円をどう使うかで、その人のことがわかるといいます。 そのとき、お年玉の3000円を姉はためていたお小遣いとまぜてずっとほしかったピンクの財布を買い、妹は、マクドで友達とお茶、のこりで赤毛のアンシリーズの一冊をかって、すでに3回読んで納得しています。 そのおばあちゃんは70過ぎても元気でわかわかしく、それでもおじいちゃんに死なれ、年金が経たことで、少し不安になっています。 おばあちゃんは格安になった苗を居合わせた若者と半分ずつかい、仲良くなります。 そのおばあちゃんが、お金の心配と、嫁が英語教室仲間にたのまれたおせちづくりを手伝って5000円をもらったことで、人の役に立つことと、お金をもらえたよろこびで、働くことにめざめます。 コンビニバイトに応募して、年齢を理由にけられたけれど、店長に、商店街の和菓子やさんに推薦したといわれ、働きはじめます。 赤毛のアンシリーズをかっていた孫も大きくなり、一人暮らしをしていますが、恋人に奨学金という名の借金があることをしり、結婚をためらいますが、おばあちゃんと両親が奨学金よりも低金利でかすことで200万近くを節約できるので提案してくれます。 ほかに離婚直前の友人や、婚約破棄の友人、園芸店で知り合った青年の彼女とのつきあいなども でてきて、一気によませます。 |
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2021 05,22 14:11 |
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高田郁さんです。
これは一冊で完結です。 あとがきに毎日放送アナウンサーの水野晶子さんが、 高田郁さんの作品はいつも一晩でよんでしまうとかかれています。 入念な調べで長い時間をかけてかかれたものを 申し訳ないと。 心太から寒天にして、その商いの事をかかれたこの 小説のために、実際に寒天をつかうために 台所にたちつづけたとのこと。 それにしても、胸のすく箇所がなんどもあり そこを読み返したくてこの本は手元に置きたいと おもわせます。 あこぎな商売をした取引先をばっさりきる。 そうするだろうと主人の帰りをまつ番頭。 やっとためた天満宮におさめるつもりの 銀を、火事でやけた心太屋に融通する。 きたないやりかたで、心太がつくれなくなった ときくとまた銀を渡してしまう。 最初にわたして松吉をひきとったその 銀も、もちかえった村で生きた使い方をされていた。。。 昔は火事がおおく、それで村がなくなるようなことが たびたびあったのだろうとおもわれ、 木造長屋の恐ろしさも小説の間からにじみでいている。 それにしても、高田さんはすばらしい。 体に気を付けてどんどん新作を書いてほしいです。 |
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