2021 12,16 08:44 |
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シリーズを3冊読んでとてもたのしいので、図書館にある全部を予約かりてしまった。
一冊サブタイトルのない大きさもひとまわりおおきいものがあった。 なべやきうどんから、肉じゃがまで。 肉じゃがは生みのお母さんの作ってくれたのがおいしくて再現してほしいというが 結局それは生みのお母さんから二人目のおかあさんにうけつがれた 全く同じもの、高級肉とおもっていたのは、缶詰だとわかる。 出町柳がでてきたり、あの辺りで有名なパン屋さんのパン粉がでてきたり、 京都を少しでも知っていると一層楽しめる。 東本願寺のそばに鴨川食堂が実際にあるわけはないだろうが、聖地巡礼のきもちがわかって いってみたくなる。 どれもおいしそうで、ほのぼのとしている。 金と銀が発売までまだあるので、こちらを楽しく読ませてもらっている。 本当にこんなお店があればいいなとおもうがこれに近いお店が実際に 黄檗にあっていつでもいけるのもありがたい。 PR |
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2021 12,13 20:15 |
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柏井壽(ひさし)さん著作です。
シリーズでサブタイトルがついていますが続けて3冊よみました。 一冊に、4,5編はいっています。 京都東本願寺にちかくに、外見食堂に見えない食堂があり その娘が、さがしてほしい食べ物を探す探偵をしています。 食堂は本格的な京料理を警察官を退職して奥さんに病死された おとうさんがしています。 短い広告や口コミであちこちから 難題がもちこまれますが、2週間でおとうさんが現地にとんで ききあわせ、依頼の食品を再現してみせます。 1つ一番印象にのこったものを。 亡くなった人がすきだったようなものもあるのですが、 ここではおでんの大根をさがしてほしいと初老の女性がきます。 孫もいるのに、家でご飯をたべない、それ以外は日のうちどろろがなかったが その食事を共にできないのがこのまま続くのかと思うと、我慢ができずに わかれた女性がたづねてきます。 その家で食事をしなくて、一方的に離縁された元旦那が 脳梗塞だったかで、意識不明になっていると夫の友人がつたえてきます。 そこで、夫は長年、おでん屋さんで大根をたべてから帰っていたことがわかります。 そう何十年も大根を食べるために通うのはおかしい、女がいたのではと おもいながら、その大根をさがしてほしいとたのまれます。 まじめで、こぼんのうで、家のこともよくやっていた元だんなは 家で食事中に、会社でのぐちを言ったことがありました。 その時、家に仕事の話をもちこまないでと、ぴしゃりといわれ 翌日、ふらりとはいったおでん屋さんでそのことをいうと、この大根に全部 仕事のぐちをとじこめて、たべてしまうようにいわれます。 それから毎日何個もの大根をたべつづけていたのでした。 元旦那がいなくなってから、今まで頻繁に孫とともにきていた 子供たちも足が遠のいています、おとうさんがいかに良い家族だったかというのが やっとわかってきます。 お父さんはまだ生きている、病気もなおってまた家族の生活がもどるにちがいないと おもわせました。 |
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2021 12,13 08:29 |
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最後になって、ああ、あの時の小さい子、千景君が東京から大阪まで来たこのこかと
最後に気が付きました。 小坂流加さんは、余命10年という自分のことを書いた本を出してなくなりました。 今映画化も進んでいるようですが、その本はまだ届かず、同じ作者のこちらが 先に来ました。 夜中に目がさめたので読み始めたら止まらず最後まで読んでしまいました。 こんな読ませる本をかける若い女性が難病でなくなったなんて、 そしてこのなかにでてくる、はるちゃんに著者の姿がかぶります。 この本の中ではなんとか生きて幸せになってくれるかもという余韻を残しておわるのですが 真実はむごいです。 でも、ひどい友達もでてきますが、よい友達もでてきて、ほんとうに、生きてさえいればと 思います。千景も、いじめに負けず元気になってくれますように。 |
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2021 12,10 21:15 |
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今村夏子著作です。
どういう展開が開けるのかと、不思議な気持ちでよみすすみました。 結局、むらさきの女は自分の彼氏だった、愛人を殺したとおもいこまされ 逃げるようにいわれてどうなったのだろうとおもいます。 逃がした黄色いカーディガンの女は、紫のスカートの女の彼氏、自分の会社の 上司がけがだけだったとわかって秘密もにぎり、元通りつとめはじめました。 今度は自分の立場が公園の中の子供たちからむらさきの女のように おもわれているというところでおわります。 なんだか、あっけあく終わりました。 |
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2021 11,27 19:29 |
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高村薫さんです。
ネットコミュニティーでの読書コーナーで、推薦する方がおられて 借りました。 ミステリーの要素もあって、ちょっと高村さんのイメージではなかったのですが さすがに途中でやめたくなるようなものではなくて、最後もしりたいけれど 先に読むのもつまらないので、必死で読みました。 後味がわるくないように、とうとう、おかあさんも病死してしまいました。 レディジョーカーのレディと少しかぶるような少年がでてくるのが 印象的です。 |
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2021 11,18 20:53 |
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ネットの読書会で教えてもらってすぐ読みました。
田辺聖子さんはやっぱりいいなぁ、たのしいなぁ、 前向きで明るくて、惜しい人がいなくなったなぁとあたらめて思う。 けらけらと本当に楽しくよませてもらった。 ひとりで、元気に明るく暮している歌子と、それぞれ家庭をもって きにしながら、ほどよい距離をもっている三人の息子家族。 歌子の生き方がいさぎよく気持ちがよいです。 |
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2021 11,09 21:36 |
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ああ、又11も読んでしまった・・・また半年くらい待たないと次が読めないのかと
寂しくなる。 幸と賢輔はまだ師弟関係のママだが賢輔の力士の浴衣に名前を 入れるというのが当たりまた組合のみんなで 力を合わせているのも気持ちがよい。 それにひきかえ、妹の結とその亭主の腹黒いのはひどいし、 結もあんなにかわいい妹だったのに、賢輔にふられたことで 姉に対してもそんなにつらくあたれるものか。 さいごは結も泣いてわびてハッピーエンドなのか、菊栄の かんざしもこれから、日の目を見るのも楽しみ。 本当に枚数が減っていくのがおしくなるような11kんだった。 早く次をかいてください! |
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2021 11,07 16:17 |
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梅村達さんの著作です。
66歳で、50歳頃から初めて派遣添乗員です。 添乗員が派遣が多いというのもしりませんでしたが 大変なのが見えている以上だというのもわかりました。 梅村さんは、メモだか日記だかを整理してこれをかいて あちこちの出版社にもちこみ、ちょうどこの出版社が、 検針員のことをかいて売り上げていたので、修正して出版にいたったようです。 ほかにもよく似た本もだしておられますが、賛否両論でした。 このシリーズはなんといっても、この表紙のとぼけたような絵が魅力です。 つぎも、タクシードライバーや翻訳の本が楽しみです。 添乗員は旅行が好きではだめ、人の世話がすきでないとつとまらないというのは その通りだと思いますが、どの職業でも大変だとつくづく思います。 |
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2021 11,01 09:23 |
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辻村深月さんです。
寝ないと、寝ないと~と思いながら最後雑に読んでしまい、又早朝からそこを 読み直しました。 最後がとてもいいので、ゆっくり読みたいと思って・・。 血のついた包丁が息子のクローゼットから見つかった時は 辻村さんらしくない、どうなるのだろうとびっくりしましたが 最後に納得しました。 おとうさんにも、おかあさんにも、力君にも、包丁でさした高校生にもみんなに ごくろうさん、といいたい、みんなが、これから幸せになれますように。 |
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2021 10,30 21:35 |
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原田マハさんです。
映画になっていたけれど、その時はそんなに興味がわかず むしろ、姿のあまりにかわってしまった沢田研二がでているくらいにしか おもっていませんでした。 本を読んで、映画みておけばよかったと後悔です。 ハッピーエンドであたたかくておわりよければすべてよしの感じでした。 |
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2021 10,27 09:57 |
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原田マハさんです。
先に映画を見ました。映画、すごくよかったのです。配役もよかったし 映像も! で、感想をみると、ラストが本と違うとあったので、??とおもっていたのですが 本当に逆になっていました。 この本からあの脚本をつくってああいう風にした映画監督もすごいと びっくりです。 どちらも独立してすばらしい! この本の中では、総理の夫の母親がとても光っています。映画では夫に焦点が あたっていて、どちらも甲乙つけがたいです。 とてもたのしかった!こんな総理がいてほしい!こんな夫婦も素晴らしいと思いました。 |
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2021 10,27 09:39 |
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田中慎弥さんです。
なんだか、おかしな小説でした。 自殺でなくなったような、おかあさんの学生時代に つきあいのあった男性二人に接触していく娘の話・・・と かいてしまうと身も蓋もないけれどなぜ死んでしまったのか、 それと古い恋人たちが関係があるのかはっきりしないまま 終わります。 |
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2021 10,17 10:18 |
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垣谷美雨さんです。
今度映画にもなるというので、前に読んでとっても面白かったのですがもう一度読みたくなってかりました。 一番古い版にしたので、思ったより早くまわってきてありがたいです。 コロナや介護を立て続けに読んだので早くよみたくて 夜によみはじめてしまいとうとう午前1時過ぎまでかかって全部よんでしまいました。 声をあげて笑うような場面がいつもあり、本当に楽しくてけっさくで 気持ちよかったです。 映画はずいぶんはしょられてしまうかもしれませんが、男装するシーンを予告編でみたので楽しみです。 こんなゆかいのおばあちゃんは魅力的です。 |
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2021 10,16 12:04 |
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船でコロナで亡くなり本人も船でコロナに感染された多岐沢よう子さん著作です。
テレビで拝見したあの方なのだろうかと思って読みました。 朝、重い内容のエンドオブライフをよみおえたので 二回目カリタ(映画がくるので)老後の資金がたりませんと、 シネマの神様が届いていると連絡がはいっているので、それをかりてきて ケセラセラと読むつもりが、急にこの本をまた貸しいてもらえたので、 ちらっとよみはじめてると、もう何もできなくなって一気に午前中で全部よんでしまいました。 75歳と74歳、結婚7年目にでかけたクルーズでまさかのコロナで、 ご主人はなくなり、ご本人も闘病されていました。 ご主人は奥さんをなくされた後の再婚、奥さんは95歳のおかあさんを みおくられたあとでした。 二人で住む家を整えて、静かに楽しくくらしておられました。 テレビでみた、あの明るい笑顔のご主人だなとおもうとみにつまされます。 対処の悪さが、テレビでもつたえられていましたが、熱があるのに 何日もほっておかれたこと、病院にはこばれ、簡単にかわした会話が最後になられたこと、 本人もまだ感染後で体がおもいのに、いろいろな用事がつぎつぎとあったこと。 それにしても、まだ今もコロナが恐ろしいままです。 友人もコロナでなくなったと知らせがはいったばかりです。 もう二度とこんなことがおこらないように、そして早く平和がおとづれますように。 この著者のようこさんも、沢山の大変な方も、なんとか時間が雪解けの助けをしてくれますようにとねがいます。 ようこさんは、お子さんもおられず、お兄さんも海外や病弱のようで 心細いだろうなとおもいますが沢山のご本人やご主人の友達がおられるようで それが一番ですが、それでも、このとしでやっとめぐりあったご主人とこんな 分かれ方とはと、何が起こるかわからないと思いました。 |
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2021 10,16 11:56 |
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佐々涼子さんです。
佐々涼子さんのお父さんの愛情あるれるお母さんの介護と看病がとても あたたかいです。そんなに何年も体の動かないおかあさんの看護をしていて 亡くなったと、どうなるかとおもっていたら、今は一人でクルーズ船にのっているとかで 前向きですばらしいおとうさんです。 一時、入院するおとになったとき、病室にいくと、胃ろうで口からはものがはいらないのに 痰の吸入もできていなくて口も鼻も目も、汚物でつまっていたのを、お父さんが吸引するたびに 看護師にどなりちらされ、あやまって。。。さいごにお父さんが、今まで一度も起こったことがないのに、看護師をどなりちらした、その日からおかあさんがどんどんあがっていた熱が一気にさがったのだそうです。 父の言葉はしゃべれない母の言葉だと思って聞いてほしいと彼女もいいますが、おかあさんはきこえていて、お父さんが自分の言いたいことを全部いってくれてストレスがきえて熱もさがったのだろうと驚きます。 訪問介護の話なのですが、その親切で何時でも夜中でもとんできてくれていた男性看護士ががんになります。 小学生の娘が二人いて、同じく医療関係の奥さんも仕事を休んで二人でしたいことをしていきたいところにいって余生をすごします。 こうやって生きるということもできるというのをみんなにみせてくれています。 重いけれど、その看護師さんの勤務先での京都薬大の生徒さんに、薬よりも、まず患者さんをみて、そして、あきらめないでほしいという言葉が身に沁みました。 |
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2021 10,13 14:22 |
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小説とは最後がちがうようだが
小説も是非よんでみよう。 登場人物のキャストがいい。 主人公と妻の総理も、主人公の母親もさいごにいいところをみせてくれる。 こういう映画がいいな。 原作の原田さんはちょっととっつきにくかったが一気に距離が縮まった。 |
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2021 10,11 09:55 |
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佐藤愛子さんです、
95歳で、これは40すぎくらいからの出版物がほとんどです。 2度の結婚、そして今もまぁまぁ元気にすごし、執筆活動も3時間というのだから すごいです。 台所もお風呂も別の二世帯で二階に娘さん家族がいるが 食事は自分でつくってあまったものは二階にたべてもらっているようです。 ホワイトソースを作るのがすきというのでびっくりです。 でも、先生、先生といわれての対談はちょっと鼻につきます。 |
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2021 10,10 16:01 |
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図書館で順番がまわってきたので、もう読んでいるのだか又一気に読んでしまった。
この10はハッピーエンドがわかっている、梅さんたちの プロポーズと、浴衣がうれること。わくわくしながらも 安心してよめる。 きくえが、隣の家をかったのを、あとでまた幸に譲り渡すのだがそのあたりは 全部だったか一部貸すのだったかわすれていて、やはりお金をもっていると 思い切った人助けもできる、しかもよい使い方もできるなぁと思った。 次はその次くらいにけんすけと、幸が結ばれそうになってきた。 |
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2021 10,06 11:09 |
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辻仁成さんが写真とともに、息子さんへの料理をのせています。
フランス在住なので、はいからなものがおおくて直接参考にならないのですが 煮込みハンバーグもあります。 それよりも、お料理の前の2.3ページの息子さんへ語りかけるかたちの お話がとても興味深くて楽しいです。 さすがに、作家さんだというかんじです。 おいしいものを二人でたべることで 離婚して息子と二人になり、涙でぐしょぐしょになった枕で寝ていた 息子も明るくなっていく様子がほほえましいです。 食事は大事だとおもいます。 でも、辻さん、すごい!だれでもできないよ~とおもってしまいます。 |
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2021 10,05 10:51 |
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岸山真理子さん著作です。
恒例の楽しい表紙ですが、ケアマネがいかに大変か、そしてその人たちが世話をしてくれる 高齢者も大変か・・・。 岸山さんは今でいう、発達障害のようなかんじで学校の勉強がついていけなかったそうです。 それでも、ケアマネの資格のために必死で勉強したとのこと。 結婚もし、娘さんもいますが、とにかく一生懸命はたらいている姿がみえてきます。 そしてその向こうの要支援、要介護の人たち。 ゴミ屋敷の下の家に、うじむしのような虫が隙間からおちてくると苦情があったりと 驚くべき話もでてきました。 元気なうちに、ものをへらさないとと痛感です。 |
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2021 09,30 07:20 |
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竹下さくらさんです。
ニーサやイデコのことが中心なので、40代くらいの人がよむのが 良いなと思いました。 |
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2021 09,26 20:47 |
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群言堂デザイナーの松葉登美さん著作です。
この本をよんで、群言堂をしらべてみると、西荻窪にていねいな食事を出すお店もあります。 石見銀山には一泊一人9万円というびっくり価格ですがおちついた 宿泊施設もあります。 学生時代に年上の登美さんとであって二人でくらして仕事をしてきた夫婦がすぐちかくで 別にくらしながら、自由を謳歌している様子が手に取るようです。 そばに娘家族なども一緒です。 一緒に働いて別のすぐ近くの家にばらばらでかえっていくというのは 理想的だと思えてきます。 |
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2021 09,26 08:58 |
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山本文緒さん著作です。
分厚い本だが、あちらからこちらからの描写があり、ぐいぐい引き込まれます。 主人公の二人には幸せになってもらいたい、とおもわせていきます。 なのに、なんで最後はこんな後味のおかしな終わり方? っとちょっとがっかりでした。 世の中、どうしようもない人もいるということなのでしょうか・・。 菫はどうなるのかなぁ、佐々井君夫婦は幸せでいてほしい。 |
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2021 09,22 12:01 |
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小松成美さん著作です。
以前読んだ、日本で一番大切にしたい会社の中にのっていた日本理化学工業のことです。 知的障碍者が7割はたらいています。 以前シリーズのように次々でていたのをよんだので その会社だったのだろうとおもっていたのですが、 近所の支援学校からの何度もの依頼で、 2週間だけ体験に女学生2人をあずかります。 その時点では、このチョークの会社に 障碍者を雇うという考えがありませんでした。 二人の学生が2週間たったとき、 社員の女性たちが、彼女らのできないことは 自分たちがするからこのままはたらかせてあげてほしいと たのみます。 それをよんで、ああ、あの会社かとおもいました。 社長もすごいが、従業員がすてきです。 そのやとわれた女性は再々雇用までされて、親の介護をするために70近くで退職するまで 働きました。 知的障害で文字もよめないが、色なら信号もちゃんと見て通勤していることから 識別できると気が付いてとりいれていたり、そういう工夫もすごいのですが、 知的障害の人たちの集中力がとぎれないこと、きちんときめられたことができること、 ほめられるととてものびることなどが おどろきの発見でした。 その人を伸ばせるように回りが考えていける会社がもっとふえて すべての人の選択肢が広がればとおもいます。 |
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2021 09,21 08:18 |
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山本文緒さんの短編集です。
一つずつがちょっと奇妙ですが ストレスや我慢が実際の病気になってでてくるのは納得です。 それぞれの主人公のこれからもしりたいので、短編ではなくて ハッピーエンドの小説として独立させてほしいと思いました。 まりこの実家をたずねた、要ちゃんは、これからちゃんとまりこと 結婚できて二人がしあわせになりますように。 |
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