2021 12,13 20:15 |
|
柏井壽(ひさし)さん著作です。
シリーズでサブタイトルがついていますが続けて3冊よみました。 一冊に、4,5編はいっています。 京都東本願寺にちかくに、外見食堂に見えない食堂があり その娘が、さがしてほしい食べ物を探す探偵をしています。 食堂は本格的な京料理を警察官を退職して奥さんに病死された おとうさんがしています。 短い広告や口コミであちこちから 難題がもちこまれますが、2週間でおとうさんが現地にとんで ききあわせ、依頼の食品を再現してみせます。 1つ一番印象にのこったものを。 亡くなった人がすきだったようなものもあるのですが、 ここではおでんの大根をさがしてほしいと初老の女性がきます。 孫もいるのに、家でご飯をたべない、それ以外は日のうちどろろがなかったが その食事を共にできないのがこのまま続くのかと思うと、我慢ができずに わかれた女性がたづねてきます。 その家で食事をしなくて、一方的に離縁された元旦那が 脳梗塞だったかで、意識不明になっていると夫の友人がつたえてきます。 そこで、夫は長年、おでん屋さんで大根をたべてから帰っていたことがわかります。 そう何十年も大根を食べるために通うのはおかしい、女がいたのではと おもいながら、その大根をさがしてほしいとたのまれます。 まじめで、こぼんのうで、家のこともよくやっていた元だんなは 家で食事中に、会社でのぐちを言ったことがありました。 その時、家に仕事の話をもちこまないでと、ぴしゃりといわれ 翌日、ふらりとはいったおでん屋さんでそのことをいうと、この大根に全部 仕事のぐちをとじこめて、たべてしまうようにいわれます。 それから毎日何個もの大根をたべつづけていたのでした。 元旦那がいなくなってから、今まで頻繁に孫とともにきていた 子供たちも足が遠のいています、おとうさんがいかに良い家族だったかというのが やっとわかってきます。 お父さんはまだ生きている、病気もなおってまた家族の生活がもどるにちがいないと おもわせました。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |