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鴨川食堂はんなり
CATEGORY[小説]
柏井壽(ひさし)さん著作です。
シリーズでサブタイトルがついていますが続けて3冊よみました。
一冊に、4,5編はいっています。
京都東本願寺にちかくに、外見食堂に見えない食堂があり
その娘が、さがしてほしい食べ物を探す探偵をしています。
食堂は本格的な京料理を警察官を退職して奥さんに病死された
おとうさんがしています。
短い広告や口コミであちこちから
難題がもちこまれますが、2週間でおとうさんが現地にとんで
ききあわせ、依頼の食品を再現してみせます。
1つ一番印象にのこったものを。
亡くなった人がすきだったようなものもあるのですが、
ここではおでんの大根をさがしてほしいと初老の女性がきます。
孫もいるのに、家でご飯をたべない、それ以外は日のうちどろろがなかったが
その食事を共にできないのがこのまま続くのかと思うと、我慢ができずに
わかれた女性がたづねてきます。
その家で食事をしなくて、一方的に離縁された元旦那が
脳梗塞だったかで、意識不明になっていると夫の友人がつたえてきます。
そこで、夫は長年、おでん屋さんで大根をたべてから帰っていたことがわかります。
そう何十年も大根を食べるために通うのはおかしい、女がいたのではと
おもいながら、その大根をさがしてほしいとたのまれます。
まじめで、こぼんのうで、家のこともよくやっていた元だんなは
家で食事中に、会社でのぐちを言ったことがありました。
その時、家に仕事の話をもちこまないでと、ぴしゃりといわれ
翌日、ふらりとはいったおでん屋さんでそのことをいうと、この大根に全部
仕事のぐちをとじこめて、たべてしまうようにいわれます。
それから毎日何個もの大根をたべつづけていたのでした。
元旦那がいなくなってから、今まで頻繁に孫とともにきていた
子供たちも足が遠のいています、おとうさんがいかに良い家族だったかというのが
やっとわかってきます。
お父さんはまだ生きている、病気もなおってまた家族の生活がもどるにちがいないと
おもわせました。
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