2020 03,30 18:34 |
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吉沢久子さんですが、吉沢さんシリーズの中で一番よかったです。
何冊もよみましたが、どれもよくにている、そりゃ同じ人がかいているので。 これはご主人のお母さんのことです。 お母さんは、外務省の娘に生まれて、学習院をでて、20歳で外務省の男性と結婚して海外で5人の子供を産み育てます・・・というと、ふつうにすごいなぁですが、お姑さんは、その海外で、ご主人の通訳だった日本人、ご主人の右腕のだった男性と恋におちます。 びっくりしたご主人はひきはなすために、おかあさんを日本にかえしますが、そこに、通訳だった男性が仕事をやめてきて、5人の子供をだんなに託して離婚、通訳と再婚します。 そのあとの詳しいことはかいていないのですが、再婚相手とはずっと仲良くくらし、二人の住まいに、子供たちは孫をつれて毎年あつまって楽しくあそんでいた、おばあちゃまとよんで、おしゅうとめさんや、そのご主人となかよくしていました。 とうとう、ご主人がなくなったとき、長男である、吉沢さん夫婦の一緒にすむことになります。 そのあたりからのことは、どの本にもよくでてきて、子供を捨てた自分は、お金をためてあるのでホームにはいるといったのですが、一度一緒にすんでみてからきめたらよいというので、すみはじめて、それからは、本当に仲良く3人がくらしていたのがよくわかります。 最後の2年半、アルツハイマーになって半年は下の世話までするようになり、いよいよ限界になって、入院する日のあさ、息をひきとられます。 その3年後にご主人もやはり、静かに平和に息をひきとります。 明治の女性が、優雅な生活と5人の子供をすてて、別の男性と結婚するというのは、当時は今以上に大変だったとおもいますが、80から、英語の先生として、自宅で生徒さんをおしえるような前向きな女性だったので、子供たちもすてられたというより、人柄にほれていたのでしょうか。 もとご主人も再婚されていますが、そちらも幸せであってほしいとおもいます。 PR |
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