2021 05,22 14:11 |
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高田郁さんです。
これは一冊で完結です。 あとがきに毎日放送アナウンサーの水野晶子さんが、 高田郁さんの作品はいつも一晩でよんでしまうとかかれています。 入念な調べで長い時間をかけてかかれたものを 申し訳ないと。 心太から寒天にして、その商いの事をかかれたこの 小説のために、実際に寒天をつかうために 台所にたちつづけたとのこと。 それにしても、胸のすく箇所がなんどもあり そこを読み返したくてこの本は手元に置きたいと おもわせます。 あこぎな商売をした取引先をばっさりきる。 そうするだろうと主人の帰りをまつ番頭。 やっとためた天満宮におさめるつもりの 銀を、火事でやけた心太屋に融通する。 きたないやりかたで、心太がつくれなくなった ときくとまた銀を渡してしまう。 最初にわたして松吉をひきとったその 銀も、もちかえった村で生きた使い方をされていた。。。 昔は火事がおおく、それで村がなくなるようなことが たびたびあったのだろうとおもわれ、 木造長屋の恐ろしさも小説の間からにじみでいている。 それにしても、高田さんはすばらしい。 体に気を付けてどんどん新作を書いてほしいです。 PR |
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