2021 08,13 21:32 |
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佐々涼子さん著作です。
東北地震の津波で石巻にある日本製紙工場が水につかり大きな被害を受けました。 巨大トイレットペーパーのようなパルプがながされその処理、多くの人の被害。 そのなかで野球部の復興・・・ でも最後に、著者が取材をおえ、工場から飛行場までおくった運転手さんとの 会話が何よりも衝撃でした。 津波の直前に工場長が、家族をつれて山に逃げろといってくれ 奥さんとおかあさん、それに近所の女性二人をのせて会社の車で山ににげました。 でも近所の二人はとりにかえるものがあるともどり、それっきりでした。 避難所でたべものがない時に自宅が使えても電気のつかえないひとが 電気ポットをもってきてカップラーメンをつくっていた。そのにおいが強烈で とてもラーメンが食べたかった事。 それから社宅をかしてもらえたが家族3人以外に息子家族4人、娘家族4人がすみ お風呂が無理で自衛隊のやっていた公共銭湯にいくのに、年とったおばあちゃんは雨で転んでも風邪をひいてもだめだからとじっとしているように留守番をしてもらった。かえると 一人でお風呂にはいろうと慣れない社宅で蛇口に目をぶつけて片目がもともとみえなかったが みえていたほうの目もみえなくなってしまっていたそうです。 そのあと、やっと仮設にあたったあと奥さんのすい臓がんが発見され、これではだめだと急いで家を建てることにしたが、奥さんはすでになくなり、おばあちゃんは施設にはいってしまった。 奥さんは最後までおばあちゃんとご主人の心配をしていたとのこと。 最後にこの運転手さんが著者に、又きてください、今度は明るい話がしたいといったそうです。 PR |
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